被爆体験記・原爆詩
原爆詩
無題
小学五年 佐藤智子(さとうともこ)
よしこちゃんが
やけどで
ねていて
とまとが
たべたいというので
お母ちゃんが
かい出しに
いっている間に
よしこちゃんは
死んでいた
いもばっかし(※)たべさせて
ころしちゃったねと
お母ちゃんは
ないた
わたしも
ないた
みんなも
ないた
- ※いもばかり
(広島市南観音小学校)
出典:原爆の詩編纂委員会(編)『詩集 原子雲の下より』,青木書店,1952,p.55-568
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